宮城県富谷市にある「大亀山(おおがめやま)森林公園」は、自然に囲まれながら四季折々の美しさを楽しめる、まさに“知る人ぞ知る”癒しの名所です。

地元の人はもちろん、子育て世代や自然好きの方にとって、日々の喧騒を忘れさせてくれる特別な場所。今回は、実際に訪れて感じた魅力を存分にお届けします。
豊かな自然と清々しい空気に包まれる散策路


休日の午前中、気分転換を兼ねて大亀山森林公園を訪れました。駐車場に車を止めた瞬間から、鳥のさえずりや木々のざわめきと澄んだ空気に包まれ、「来てよかったな」と思える場所。
入口付近には案内板があり、公園の全体像を把握できます。

春には桜が咲き乱れ、夏は青々とした木々が日差しをやわらげてくれます。秋の紅葉など、四季折々の顔を見せるこの公園は、まるで自然のテーマパークのようです。
すれ違う人々もみな笑顔で挨拶を交わしてくれ、地域に根ざしたあたたかさを感じました。
子どもも大人も楽しめるちびっこゲレンデと展望台

自然に囲まれた大亀山森林公園には、親子でゆったりと楽しめる人気の遊び場「ちびっこゲレンデ」があります。ここは人工芝のゲレンデで、雪のない季節でもソリ遊びができるのが特徴。お子さまの「やってみたい!」という気持ちを、安心して叶えてあげられる場所です。
コースは低学年向けと高学年向けの2種類が用意されており、年齢やレベルに応じて無理なく楽しめるのもうれしいところ。斜面はほどよい角度で、初めてのソリ遊びでも怖がらずに挑戦できると好評です。
そりに乗って風を感じながら滑る感覚は、子どもも大人も見ていてもつい笑顔になってしまうほどです。
休日のおでかけはもちろん、ちょっとした気分転換にもぴったりのスポット。広々とした自然の中で、思いきり遊ぶ時間は、家族にとって大切な思い出になるはずです。


緑に包まれた大亀山森林公園の中でも、ひときわ特別な体験ができるのが「展望台」。標高118メートルの山頂に建つその姿は、まさに公園のシンボルです。
2024年4月には、屋根の葺き替えや全面塗装が行われ、明るく生まれ変わった展望台。木々の緑の中に鮮やかに映え、新しい季節の訪れを感じさせてくれます。展望デッキは地面から約13.8メートルの高さ。ゆっくり階段を上がっていくと、目の前に広がるのは思わず息をのむ絶景です。
晴れた日には、遠くに連なる蔵王連峰の美しい稜線がくっきりと浮かび上がり、広がる空とのコントラストに心が奪われます。秋には紅葉、春は芽吹きの緑…季節ごとに異なる表情を見せてくれるので、何度でも訪れたくなる場所です。
周辺は自然の山道なので、歩きやすい運動靴でのお越しがおすすめです。登りきったときの達成感と、その先に待つごほうびのような風景が、きっと忘れられない思い出になります。
ちょっとしたハイキング気分で訪れるもよし、家族での週末のお出かけにもぴったり。カメラ片手に自然とふれあう時間を、ぜひ展望台で過ごしてみてください。
「大亀」の名の由来にふれる、神秘のスポット――鹿島天足別神社


駐車場から入口を目指していると、ふと現れる静かな参道――そこが、「鹿島天足別神社」への入口です。公園の中心施設「亀亀館」からは徒歩わずか1分。案内板と石段が、どこか懐かしい山の神社への入り口を静かに示しています。
この神社が祀られているのは、大亀山の山頂付近。そこには、高さ1.9メートル、幅3.8メートルにも及ぶ巨大な岩――市指定史跡「亀石」があります。まるで岩が山の中腹から顔をのぞかせているようなその姿は、まさに“亀”のよう。昔の人々がこの不思議な石に「大亀」の姿を見出し、この地名が生まれたと言われています。
実は今回、私も神社を目指して山道を登り始めたのですが…展望台からの帰り道ということもあって、正直、足がプルプル。自然豊かな山道に息が上がり、あともう少しのところで体力の限界を迎えてしまいました。残念ながら、今回は山頂までたどり着けず…!
「次こそは、絶対登って亀石を見たい」と心に誓うような気持ちに。静かな森の空気、鳥のさえずり、木漏れ日――すべてがゆるやかに背中を押してくれるような、不思議な安心感に包まれました。
参道の入口から山頂までは、しっかりとした山道が続いています。歩きやすい靴と、ちょっぴりの覚悟をお忘れなく。でもその先には、古くから地元の人々に大切にされてきた神社と、自然と歴史が息づく「亀石」が待っています。
体力に自信のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。きっとそこには、言葉では表せないような“発見”が待っているはずです。
家族の休日にぴったり!自然とふれあい、思い出をつくるなら大亀山森林公園へ

子どもたちの笑顔と、自然のやさしさに出会える場所――それが宮城県富谷市の「大亀山森林公園」です。人工芝の「ちびっこゲレンデ」では、季節を問わずソリ遊びができ、小さなお子さんでも安心して楽しめます。
展望台までは、やや本格的な山道を登っていく必要がありますが、その分、頂上からの眺めはまさに格別。頑張ってたどり着いた先に広がる蔵王連峰の景色は、家族の心に残る“ごほうび”になります。運動靴とちょっぴりの冒険心を持って、ぜひチャレンジしてみてください。
さらに、歴史を感じる「鹿島天足別神社」や「亀石」など、自然と学びが一体となったスポットも満載。一日を通して、五感で楽しめるのがこの公園の大きな魅力です。
遊んで、登って、学んで、笑って――そんな家族の思い出がぎゅっと詰まった休日を、大亀山森林公園で過ごしてみませんか?
大亀山森林公園
住所:宮城県富谷市大亀和合田二番13-1
アクセス:仙台市営地下鉄南北線「泉中央駅」より自動車で約20分