塩竈神社から近く、創業230年以上ずっと愛されている「おさんこ茶屋」

今回は、1800年代後半から創業して230年以上愛され続けている和菓子「おさんこ茶屋」をご紹介させていただきます。

「おさんこ茶屋」は、本塩釜駅の神社参道口から徒歩約11分の所にあります。
駐車場はお店から2件ほど戻ったところに専用の駐車場がありますので、お車でもお越しいただけますよ。

塩竈神社を参拝された方々や,、地元の方々がよく購入しに来ているのを見かけることがおおいです。

「おさんこ茶屋」のお店歴史

鈴木家の初代は江戸時代、この地で寺社建築を手がけていた鈴木喜惣(きそう)右衛門(えもん)という宮大工で、仙台藩主も休泊した西町の老舗菓子舗・越後屋(三井家)の昔の建物や、旭町の東園寺の旧本堂の建築などに関わったという。同家によれば喜惣右衛門は棟梁(とうりょう)で、藩から苗字(みょうじ)帯刀(たいとう)を許されていたともいう。ところで仙台藩はかつて御家騒動の寛文事件によりお取り潰しの危機に直面したが、存続を許された後は幕府に遠慮して、仙台城下での遊郭(ゆうかく)や芸能興業を禁止していた。その代わり塩竈ではそれらを公認したので、御釜神社から西町に至るこの辺りは遊郭街となり、鹽竈神社の参拝を兼ねて遊興に来る人々でおおいに賑わった。

その際、鈴木家の屋敷は芸能興業の会場として使われたという。宮大工であった屋敷は大きく、店を兼ねた住居は道側から土間、奥に向かって十畳、八畳、六畳の続き間になっていたらしい。そこで奥の六畳間を舞台とし、続き間と土間を客席として、芝居・寄席・浪曲・義太夫などが演じられたという。
茶屋は二代目喜惣右衛門の妻が本業の片手間に自宅の軒先を使って始めたものとされ、これが繁昌したので、その後、鹽竈神社の境内にも出店を出すことが許されたという。この茶店を継いだ娘が「さん」といい、その容姿が評判となって店は一層繁昌したので、その名をとって「おさんこ茶屋」と呼ばれるようになったという。(「おさん茶屋」とよばれるようになり、さらにこれに東北弁特有の”こ”の字がくっついて「おさんこ茶屋」と通るようになった)
茶店では、団子はもとより飯物や麺類、おでんなどの煮物、酒や肴なども売られ、元朝参りやお祭り、花見の時などは店内は足の踏み場もないほどの混雑ぶりであったという。
現在はおさんから数えて六代目となり、塩竈名物の五色団子を製造販売する老舗として営業を続けている。

引用:塩釜商工会議所:https://www.shiogamacci.jp/kanban5.html

店内の様子

コロナが起きる以前は、店内での飲食とお持ち帰りの両方をされていましたが、コロナ後はお持ち帰りのみの営業となっております。

できたての味を楽しんでいただけるように、お電話でのご予約も承っているとのことでした。事前にお電話で予約して、いってみるとまた違った味わいが出てくるかと思います。

ただ、その場で注文をしてもすぐに詰めてくれるので、お座席に座って待っていても出来上がる様子をみていても、あっという間に感じられると思います。

今回は、おだんごを購入しましたが、おまつりセットも捨てがたいので春の季節になったら改めてお伺いして、お花見にでも行きたい気分になりました。

他に飲料も販売されているため、おだんごやおはぎと一緒に購入してもいいと思います。塩竃で作られている浦霞の甘酒もおすすめです。

いろいろな写真も飾られていました。サンドのぼんやり~ぬTVでお馴染みのサンドウィッチマンさん、お笑いの森三中さんたちもお店にいらっしゃったみたいでお店の方々と一緒に映っていますよね。

一番売れている商品

昔ながらの伝統製法である野蒜石を組んで、銅で葺いている竈でお米を炊き上げていることが売りだということでした。お店の方に一番人気の商品についてお伺いしてみたところ、一番の人気商品は、五色だんご折詰小(税込み730円)が売れ筋の良い商品とのことでした。

五色だんごとは、名前の通り五色=5つの味のおだんごが入ったセット商品になります。味は、ずんだ・あんこ・くるみ・ごま・みたらしの5種類が入っていました。

5つ全部の餡がたっぷりのっているので、だんごを食べるときしっかりとそれぞれの味を堪能できます。おだんごも一粒がちょうど良いサイズの大きさのため、お子様やご年配の方でも安心して食べられると感じました。このおだんごは、串が刺さっていないため、お箸を使用して食べていきます。

実際に食べてみました。ずんだは、しっかりとした甘さがあり甘いものがお好きな方におすすめです。

あんこは、優しい甘みで上品な味わいで、飽きずに食べられます。くるみは、白餡をベースとしたものでくるみ味は控えめの上品な甘さが特徴です。

ごまは、しっかりとごまの香ばしい風味が広がるので、私は一番好きな味でした。みたらしは、あんがほんのり暖かく他のおだんごの後に食べると少ししょっぱく感じてしまいますが、しょっぱさと甘さの無限のループに入ってしまいます。

今回は、塩竃神社の近くにある「おさんこ茶屋」をご紹介していきました。塩竃の観光や旅行に来た際にぜひお立ち寄りくださいませ。

おさんこ茶屋本店
住所:宮城県塩竈市本町11-12
交通:JR仙石線「本塩釜駅」から徒歩約11分
連絡先:022-362-0946
営業時間:9:00~15:00
定休日:不定休
駐車場の有無 有

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。